一歩踏み出した先に見えた景色(ゲスト:佐野真望さん)

2021年8月28日に第6回目の開催が決定された九州最大規模のキャリアイベント、九州未来フェスティバル。

今回、ミツカルでご紹介をさせて頂きたい学生がいます。イベントの運営代表の佐野真望(さの まなみ)さんに九州未来フェスティバル実行委員長になったきっかけからイベントの魅力や想いを私、学生団体スマイリースの代表を務めております富永がインタビューさせて頂きました。同じ学生として刺激を頂いた貴重なインタビューとなりました。

九州未来フェスティバル概要

2018年3月から年に1〜2回開催されているイベントで、「人生のターニングポイント」を創ることをミッションとし若者が本気でキャリアについて考えることのできる機会を創出しています。

代表者プロフィール

佐野 真望(さの まなみ)

  • 九州国際大学 現代ビジネス学部 地域経済学科 3年
  • 学生団体MEET NEW… 代表
  • 第6回九州未来フェスティバル2021 代表
  • 2021年の九州未来フェスティバルでは代表に就任。

今年で第6回目、九州未来フェスティバルとは?

富永:まずは九州未来フェスティバルがどんなイベントなのか教えてください!

佐野:はい!九州未来フェスティバルは、今年で6回目の開催を迎え、過去1,000人以上の学生のターニングポイントを創り出した九州最大級のキャリアイベントです。

今年度のテーマは「はじまる。わたしの物語。」で、

九州で活躍されている社会人や学生団体にお話しいただくコンテンツ、少人数で対話できるコンテンツを用意しています。参加者は、その人の人生の物語(ストーリー)を聞くことで多様な選択肢を知ることができるイベントとなっています。

今年度はコロナ対策を万全に期した上で、オンラインでの開催にて、参加者は「なんとなく、今の迷いやこれからの不安を持つ24歳以下の若者」300人を予定しています。

イベントは3部構成になっており、第1部が企業ブースになります。第1部では、「働くリアルを観る」というテーマで、北九州で活躍する企業の若手社員さんにお話ししていただきます。このブースの特徴として、「NO 企業名・NO スーツ」で登壇いただき、参加者とよりフラットに関われる場があります。

第2部では、「多様な生き方を観る」というテーマで、多種多様な生き方をされている社会人や学生団体に所属されている学生などに、お話をしていただきます。教員を目指していたが起業をされた女性起業家の方やラジオパーソナリティをされている方、地域でゲストハウスの運営をはじめ、海峡レモンのイベントなどを開催されている方など、いろんな方がいて、ワクワクします!

第3部では自己分析ワークショップということで自分の「今」を見つめ、「未来」について当日グループで出逢う仲間と考えることができます。

富永:佐野さんは未来フェスで参加者に何を伝えたいですか?

佐野:未来フェスで高校生は、大学進学後のイメージやオープンキャンパスの説明ではわからない大学生のリアルな生活を知ることができます。また、大学生やその年に該当する社会人の方は、登壇してくださる企業の方から、働くリアルをお伺いし、仕事のイメージをもつことができます。

人の価値観や人生の選択を聴くことで、自分自身の将来を考える選択肢やヒントとしてキャリアを考えるきっかけになり、前向きに進む人が一人でも多く増えると嬉しいです。

未来フェスに出会って人生の考え方が変わった。

富永:佐野さんが九州未来フェスティバルの代表をするきっかけは何でしたか?

佐野:九州未来フェスティバルの代表をするきっかけは、高校3年生の時に友達からイベント参加のお誘いを受けたことです。少し私の過去からお話すると、私が通っていた北九州の高校が進学校で、受験でとある国公立大学を狙っていました。しかし、センター試験で解答欄のマークをずらしてしまうというミスをしてしまい、合格することができませんでした。その後は公務員になるために専門学校に進学するのか、浪人するのか、現在進学している大学に進むかなど色々考えていましたが、高校の時は勉強への努力は人一倍意識をもって粘り強く行っていたため、他の選択肢が自分の中で納得できませんでした。

そんな時に幼馴染の友人に「九州未来フェスティバルに行かない?」とお誘いを受けました。「友人となら楽しそう!」と思っていましたが、当日、友人は熱がでてしまい、私ひとりで行くか行かないかの選択になりました。一般的に考えると行かない選択をとる人が多いと思います。

正直その時、私も福岡と北九州と距離があるので「わざわざ1人で福岡に行ってまでイベントに参加するのはどうなのか、ハードルが高いな。。。」と思っていました。

でも進路に悩んでいた自分はここに行ったら何か将来のヒントが得られるかもしれないという直感だけで1歩踏み出しました。

当日のイベントでは、その場で出逢った人とグループワークの時間があり、大学生の先輩に思い切って、進路の相談をしました。「学校の名前じゃなくて自分の行動次第だよ」とはっきり言われて、その言葉が自分の中でしっくりきて今まで肩書きを気にしていたことに気が付きました。そこから、今の大学に進学する決意ができ、意志ある選択と共に徐々にやりたいことや目標ができました。

それに当時から未来フェスの運営は大学生が行っていたのですが、大学生が本気を出せば企業や学生が繋がりを持ってこんなにきらきらした空間を作れるのだと知って、九州未来フェスティバルにすごく憧れを持ちました。

憧れが現実に。学生団体立ち上げから未来フェスのリーダーへ就任。

富永:それからは、九州未来フェスティバルの運営を目指して活動するようになったんですか?

佐野:はい。それもそうなんですが、北九州にこの九州未来フェスティバルを作ろうとしました。元々、九州未来フェスティバルは福岡市を中心に行われているイベントです。しかし、北九州は福岡と比べるとキャリア系のイベントも少ないし、かっこいい大人に出会う機会も少ないという機会格差があると感じたからです。

大学入学当初は人脈も知識も経験もなかったので、大学の教授に活動している先輩を教えていただいたり、そこからさらに教えていただいたイベントやボランティアに1年間で20個以上参加したりしました。そこから、イベントに参加する中で毎回のように会うようになった友人と、学生団体MEET NEW…を大学1年生の時に立ち上げました。キャリアを考える事をメインに月1回の小規模オンラインイベントなどちょっとずつ自分たちにできることから活動を始め、大学2年生の時には、北九州フードフェスティバルの出店も経験させていただきました。

大学2年生(成人式)写真右:佐野さん

富永:どうしてそこまで、経験や人脈などが無い中で走りつづけられたのですか?

佐野:大学受験の悔しさが大きかったです。大学入学当時の私は、人一倍動かないと学歴のある大学生には就活の時にも勝てないと思っていたので、自分の原点になった九州未来フェスティバルを北九州で開催することを目標にこつこつ自分にできることを精一杯してきました。目の前のことを努力することで、様々なチャンスをいただきました。

そして大学3年生になり、全力で毎日を駆け巡る中で、高校3年生の時に憧れを覚えた未来フェスの先輩の一人から「今年の未来フェスの代表をしない?」とオファーをいただきました。

私がずっと憧れとしていた九州未来フェスティバルだったので「すぐにやります!」とお返事させていただきました。そして、少し余談ですが、現在副代表でタッグを組んでいるのは高校3年生の時に未来フェスを誘ってくれて当日熱がでてしまった幼馴染です(笑)

憧れだった九州最大級のイベントリーダーとしての使命と難しさ

富永:ずっと憧れていた九州未来フェスティバルのリーダーになってみて、どんな気持ちですか?

佐野:学生時代の目標としていたチャンスをいただけたことは確かですが、イベントをやり遂げ、1人でも多くのなんとなくモヤモヤしているU24に将来へのきっかけを届けるまでがんばりたいです。

今回の未来フェスは22人のグループで運営しているのですが、今までにこれほどの規模の組織で活動したことがなく、新しいメンバー同士ということもあり、組織運営が難しいなとも感じています。

九州未来フェスティバル運営スタッフの皆さん

富永:「今年度の未来フェスならでは」のこだわりはどこですか?

佐野:登壇していただく大人にはヒトとして魅力を感じていただけるようにコンテンツを意識して考えました。ただテーマに沿って話すようなトークイベントは面白くないし、企業の説明はホームページを見れば内容はわかるので、働いている方の価値観やどんな人生の選択でその会社にいるのか、会社で何をしたいかなど、その人に魅力を感じてもらうことにフォーカスを当てています。また、新しい試みとして今回は初の市の後援もいただき、想いのある企業・行政・学生が繋がる場として地元北九州市から全国へ若者から自分自身のキャリアを前向きに考える場を共創したいと考えています。コロナ禍でもオンラインから盛り上げていきたいです。

このこだわりを活かして、参加者の皆さんに「ここがきっかけで」と言っていただける明るい未来を創る空間をつくりたいです。

目標を達成したけど、まだまだ挑戦と経験を積みたい。

富永:この未来フェスが終了したこの先のビジョンはありますか?

佐野:うーん。難しい。自分でも最近はよく考えるし、就活も始まるので自己分析とかはするんですけどね。それでも今たどり着いているビジョンは、地元の魅力を若者から見出し、意志あるキャリア選択をできる若者が増え、ワクワクを共創することです。この未来フェスで私自身も、これからの物語を創る人生のターニングポイントにして、より深く、見つけていきたいと思います。

今は自分の中でも明確にわからないからこそ、今まで通り直感で様々なことにチャレンジして、目の前の人に全力で向き合い、日常の誰かのきっかけになれる人になれるよう活動していきます。

運営の私もこの第6回の未来フェスを人生のターニングポイントにしたいと思っているので成功させるまではガムシャラに動くしかないですね。

今後も未来フェスは誰かのきっかけになり続けて欲しい。

富永:今後も九州未来フェスティバルには関わって行きますか?

佐野:今後はわからないです。たぶん1回限りだと思っています。

それくらいやりきりたいです。

あと、未来フェスは毎回運営が変わっていてイベントの色も違うという特徴があるからです。運営の中にも未来フェスがきっかけで変われたというメンバーもいて、そういった人たちや何か全力で挑戦して変わりたいと意志をもった学生に受け継いでいただきたいです。

私の想いとして、未来フェスにはずっと誰かのきっかけになり続けて欲しいです。

最後に佐野さんからメッセージ

佐野:本気で自分のことを考えたい、変えたい、ヒントが欲しい、でも何をしたらいいのかわからない、将来にモヤモヤするという人にはぜひ参加してほしいです。この未来フェスを通して、人生の先輩から人生の選択肢を増やせるようなきっかけやヒントを一緒に見つけてみませんか?

私もまだまだ自分が本質的にやりたいことを模索しています。

この機会に参加して一緒に一歩を踏み出していきましょう!

〜取材を終えて〜

大学受験の失敗から九州未来フェステイバルに出会い、生き方の価値観が変化した佐野さん。このインタビューを通して彼女のこれからの活動や生き方を応援したくなりました。


インタビュアー

富永雄伍

長崎総合科学大学3年

学生団体スマイリース代表